観光スポット「仲見世」とは?
浅草寺の表参道にあり、約90もの店舗が軒を連ねる約250mにも及ぶ石畳の参道には、「仲見世」と呼ばれる商店街があります。
仲見世は江戸時代に人口増加によって浅草寺への参拝客が増え、境内の掃除を近隣の住民が行わなければならなくなった見返りとして出店の権利が与えられたのが始まりとされています。
明治18年に一度政府の命令によって全店舗が撤収となりましたが、その年の12月にレンガ造りの新店舗となって仲見世は再出発しました。
その後、関東大震災や戦災によって壊滅や焼失などの目にも遭いながらも復興を遂げ、現在に至っています。
「仲見世」の特徴はどんなところ?
仲見世の特徴は、大正や昭和の時代にあった下町を訪れたような江戸情緒あふれる街並みです。
約90ある店舗で販売されているのは工芸品や民芸品、日本人形など和風のものがほとんどで、浅草土産や東京土産としてぴったりです。
そのため、参拝客はもちろんのこと外国人旅行客の土産としてもたいへん喜ばれており、いつも多くの人々で賑わっています。
また食べ物屋さんも多く、人形焼きや雷おこしや瓦せんべいの他、揚げ饅頭などのさまざまな和菓子が数多く売られています。
実演販売を行っているお店では出来立ての和菓子を買うことができますが、仲見世内で食べ歩きはできないのでイートインスペースへ移動するなど注意しましょう。
「仲見世」の見どころとは?
仲見世のみどころは、なんといっても店舗の多さです。
初めて訪れた人は、どこに何があるのかを把握するのもたいへんで、あまりの商品の種類や数の多さに何を買えばいいのか迷ってしまうでしょう。
そこでは現代的なものも販売されていますが、江戸時代や日本文化を感じさせる伝統的な工芸品や和装小物などもたくさん販売されています。
例えば「コマチヘア浅草第三店」では、菅笠やおめんなどの和風グッズ以外に髪に関連するグッズが多く取り扱われています。
かんざしなどの小物からかつらまで購入することができ、オーダーメイドも可能です。
また食べ物のお店にもみどころがいっぱいです。
「木村屋総本店」は浅草で最も古い人形焼きのお店で、鳩や雷様などの形をした人形焼きや瓦せんべいなどを買うことができます。
「浅草きびだんご あづま」は江戸時代に合ったきびだんご屋を再現した店舗で実演販売をしていて、多い日では1日に1万本も売れる程の人気店です。
「浅草ちょうちんもなか」では、その名の通り提灯型のモナカにアイスを挟んだものが販売されています。
アイスはバニラや抹茶などの定番アイス以外に季節限定の果物のアイスなど種類が豊富で、何度行っても美味しくて冷たいサクサクのモナカを楽しむことができます。