精進料理と観光地

精進料理スポット

旅行が好きでいろいろな観光地に一人で出かけることの多い私ですが、これまで気になっていたもののまだ実行に移せていないものがあります。
それは精進料理を本格的に食べるという旅です。
ふつうグルメ目的の旅というと、その土地でしかとれないような新鮮な食材や名物料理を食べたりするものですが、私はむしろ地味だけれどもひとつひとつの料理に意味がある精進料理にとても強い興味を持っています。

本格的な精進料理を食べられるスポットとしては、京都や飛騨、和歌山などの大きな寺院がある地域です。
そのため女性の観光客では、パワースポット巡りの一貫として精進料理を食べるということが含まれていたりします。
私が特に興味を強く持っているのが、滋賀県の比叡山で食べることができる精進料理です。

比叡山といえば修験場として有名な場所ですが、現在も延暦寺直営の宿泊・飲食施設では本格的な精進料理をたべることができるようになっているといいます。
延暦寺直営といっても昔ながらの古い施設ではなく、2005年にリニューアルされたばかりの広い施設の中で食べることができるようになっています。
精進料理では、仏教の教えに従って魚や肉を一切使わずに限られた調理方法によります。

仏教の教え

「精進」という言葉はもともと仏教用語であり、仏教の教えでは殺生が禁止されていることから仏の道に入る人は日常から動物を殺して食べるものは避けるようにしてきたことからこれができました。
当時は栄養価の低い食事として庶民からは厳しい食事という見方がされていましたが、現在では健康ブームによる低カロリー食が人気となっているため、あえて精進料理を食べたいと思う女性も増えてきています。

精進料理の素晴らしいところは、動物性脂質を摂取しないことにより不足しがちになるタンパク質を、別の食材で上手に補うようにしているということです。
断食などと違って精進料理はその後もずっと食べ続けるものであるため、体の健康を保つためのバランスが保たれていなくてはなりません。

延暦寺の精進料理は長い修行僧たちの歴史によってこれまでメニューが考えられてきたこともあり、全国的にもかなり質が高く栄養バランスに優れた内容であると言われています。
また、比叡山に湧き出る水は霊水としてその美しさもよく知られているところなので、一日食事をすれば体の内側からすっきりときれいにしてくれることでしょう。
いつか誰かと一緒に行ってみたいと思う場所の一つです。