マンガと作者の出身地について

漫画の土地

私はマンガが好きで普段からたくさん読んでいるのですが、先日ふと漫画家が多いと言われる都道府県はどこだろうということが気になりました。
もっとも漫画家と言ってもプロとして活躍されている人だけでもかなりの数となっており、兼業的に行っている人やアマチュアであるけれどもプロ並みにお金をもうけている方もいるので厳密な数を把握することは不可能であるかと思うので、たぶん数字的にはイメージなども関係しているのではないかと思われます。

それを承知でいろいろと調べてみたところ、日本国内の都道府県において人口比率からの漫画家の数が多い都道府県として並べられるのは、福岡・新潟・北海道・高知あたりになるようです。
高知県などは「まんが甲子園」という行事も開催されているそうで、調べてみるとそれぞれの都道府県ではマンガにまつわる行事や施設が数多くあるということがわかっています。

北国の漫画家

その中でも私が注目しているのが北海道の漫画家さんたちで、好きなマンガの作者さんの出身地をいくつか調べてみるとなぜか北海道にいきつくことがわかって少し驚きました。
北海道を代表する漫画家というと、私の好きな「うしおととら」の藤田和日郎さんや、「あさきゆめみし」の大和和紀さん、「日出る処の天子」の山岸凉子さんなどが挙げられます。
他にもかなりたくさんの方が北海道出身であるので、ここに挙げるときりがないほどです。

ですが気になるのは、そうした北海道出身の方が書かれるマンガであっても、意外なくらい北海道そのものを舞台にした作品というのは少ないことです。
旭川市出身の佐々木倫子さんの「動物のお医者さん」のような例外ももちろんありますが、案外お話の舞台は北海道ではないところが多くなっています。
作者の出身地にかかわらず、なんとなく舞台が東京になっているということもよくありますが、なんとなく意図的に北海道とはまったく違った場所が舞台にされていたりします。

その理由について、先に上げた藤田和日郎さんがインタービューで「北海道は妖怪に対してコンプレックスがあるんですよ。だって圧倒的に歴史がないから」というような趣旨のことを発言されているのを聞いて少し納得がいったように思いました。
そう考えると出身地とマンガなど創作物の舞台というのは、無関係なように見えて複雑な関連があるのかもしれないなという感じがします。

出身地を知ってみることでまた新しいマンガの魅力も見えるのかもしれません。