難しい日本語の言葉遣い

レターから見る

最近仕事をしていたときに、他者から展示会にブースを出すのでぜひとも来てほしいような旨のレターをいただきました。
そこでちょっと気になったのが「万障お繰り合わせの上~」という表現です。
そのレターをくださったのは普段から懇意にしていただいているお取引先で、担当の方もかなり感じがよく持ちつ持たれつのよい関係を続けていた企業さんです。

もっともそのレターは当社にだけ送られたものではなく、他のお客様にもあてて数十通、数百通が送付されているような形式的なビジネスレターなので、文面までもを細かく目を通すような人はほとんどいないのではないかとも思えます。
ですが、個人的な印象として「万障お繰り合わせの上」というと、万障=さまざまな予定・障害を、お繰り合わせ=なんとしてでも都合をつけて、というふうな意味にとらえられてしまうので、ちょっと上から目線すぎるんじゃないかなというような感じになってしまったのでした。

そこで上司ではないのですが一緒に働いている年上の同僚の人に意見を聞いてみたところ、なるほどと今気がついたようなことを言われました。
他の似たような招待レターではどんな表現をされているかと調べてみたのですが、「万障お繰り合わせの上」というのはその企業さんだけであとは「ご多忙のことと存じますが、ぜひともご出席を~」といったようなあたりさわりない表現にまとめられていることがほとんどとなっていました。

言葉の使い所

しかし私はこれまで生きてきた中で「万障お繰り合わせの上」という文章自体を見たことがなかったのですが、どこでこんな言葉遣いを覚えるんだろうかと少し不思議になってしまいます。
勝手な想像をすれば、おそらくはかなり以前に先輩社員さんなどが使った文面をそのままタイトルや伝達部分の記載を変えて流用しているだけなのではないかと思うのですが、それにしても出処がどこからどうなってくるのかは不明です。

現在ではそうしたビジネスレターはワードなどを使って長年決まったテンプレートを別名保存していくことがどの企業でも行われているのではないかと思います。
それは裏返して考えれば、自分が初めて作成する文章はもしかしたら自分が何か事情ができて退職してしまったあとも面々と引き継がれていくことになってしまうんじゃないかということでもあります。
おかしな言葉遣いをしてそれが残り続けてしまうようなことがないよう、普段からの書類作成には十分注意をしていきたいと今は考えているところです。